葉酸と染色体異常

お腹に大切な赤ちゃんが宿る事は、女性にとってもパートナーの男性にとっても幸せな事ですよね。
そして、”我が子が元気に産まれてきて欲しい”と願うのは、親となる全ての人の願いでしょう。 

しかし、悲しい話ですが、現実には全ての妊娠が順調に進むと言う訳ではありません。
流産や早産、障害など妊娠には様々なリスクもあるのです。

中でも、一定の確率で引き起こされると言われているのが「染色体異常」。
代表的な例として、「ダウン症」等が挙げられます。

実は、このダウン症などの染色体異常のリスクの低減に、「葉酸」が効果的と言われているのです。
今回は、染色体異常と葉酸の関係について詳しくお話したいと思います。

染色体異常はなぜ起こるの?

私たち人間の細胞の中には、両親から受け継いだ遺伝子情報を担うDNAを含んだ「染色体」があります。
染色体は通常、2対×23本の計46本で構成されているのですが、その本数や構造に何らかの異常をきたしていると身体に症状として現れるのです。
これを「染色体異常」と言います。

染色体異常が引き起こされる原因については、未だハッキリとは解明されていません。
しかし、受精卵が成長していくために行われる「細胞分裂」の際に、分裂が上手くいかない事によって、染色体の本数に異常が発生してしまうのでは無いかと考えられています。

葉酸不足は染色体異常の原因の1つだと言われている

先ほどもお話したように、染色体異常は細胞分裂の際に引き起こされると考えられています。
この細胞分裂に無くてはならない栄養素が、実は「葉酸」なのです。

細胞分裂の際に新しく作られる細胞には、両親から受け継いだ遺伝子情報がコピーされて行きます。
葉酸にはDNAを形成する働きがあり、その遺伝子情報を正しくコピーするのをサポートしているのです。
ですから、細胞分裂の際に葉酸が著しく足りないと遺伝子情報のコピーミスが起こりやすくなり、染色体異常が起こるリスクも高くなると言えます。

染色体異常を引き起こすと赤ちゃんはどうなるの?

染色体異常を引き起こすと赤ちゃんはどうなるのか

もしも染色体異常が引き起こされた場合、赤ちゃんにはどんな影響があるのでしょうか。

染色体異常によって初期流産してしまう

染色体異常によって引き起こされるのが「流産」です。

全流産の約80~90%が初期流産なのですが、その原因のほとんどが染色体異常や先天性奇形による物だと言われています。
初期流産が、ママの身体や行いに原因がほとんど無いと言われる理由はここにあるのでしょう。

ダウン症などの症状として現れる

染色体異常を引き起こしていても、初期流産をせず臨月まで育ってくれる赤ちゃんもいます。
しかし、その場合「ダウン症」や「エドワーズ症候群」「パトー症候群」などと言った形で現れるのです。

症状は様々ですが、中には1年程しか生きられないとされている物や、心臓に疾患を伴う物もあり、産まれてからも医療のサポートを必要とする場合もあるでしょう。

葉酸が染色体異常のリスクを下げる理由

葉酸が染色体異常のリスクを下げる理由

葉酸は、妊娠初期にしっかりと摂る事で、お腹の赤ちゃんの先天性奇形を約70%低減すると言われており、厚生労働省も推奨しています。

ここで言われている「先天性奇形」とは、二分脊椎や無脳症などの神経管閉鎖障害のことを指しています。
しかし、葉酸の様々な働きにより、染色体異常のリスクを低減する効果についても近年研究が進められ、論文等で発表されているのです。

では、具体的に葉酸はどのようにして、染色体異常のリスクを下げるのでしょうか。

葉酸は細胞分裂を助け染色体異常のリスクを下げる

先ほども少し触れましたが、葉酸は私達の細胞の中にあるDNA(核酸)の形成に深く関わっています。
そして、細胞分裂を助け遺伝子情報が正確にコピーされ受け継がれるのをサポートしてくれるのです。

細胞分裂の際に起こりやすい染色体異常を防ぐには、葉酸をしっかりと摂る事が大切だと言えます。

葉酸は卵子の質を保ち染色体異常を防ぐ

染色体異常が原因とされる「ダウン症」は、一定の確率で引き起こされると言われています。
しかし、そのリスクは母体が35歳以上になると急激に高くなると言う事が分かっており、それは卵子の質の低下による物だと言われているのです。

日々新しく作られる男性の精子とは違い、女性の卵子は産まれてくる時に一生分を既に持っています。
ですから、ある程度の年齢を重ねると段々と質が低下してしまい染色体異常を引き起こすリスクも高まるのです。

葉酸には、卵子の質の低下を防ぎ健康に保つ働きがあります。
葉酸をしっかりと摂ることで、卵子の質の低下による染色体異常を防ぐ事が出来ると言われているのです。

葉酸と卵子の質の関係については、こちらの記事を参考にしてみて下さいね。
⇒「葉酸は卵子の質を上げる?妊活にも葉酸サプリを!

染色体異常を防ぐための効果的な葉酸の摂り方

染色体異常を防ぐための効果的な葉酸の摂り方

染色体異常や先天性奇形を防ぐために、妊娠中や妊活中から葉酸をしっかりと摂る事が推奨されています。

しかし、「葉酸」聞いてもどんな栄養素なのかピンと来ない人もいますよね。
どのように摂れば良いのでしょうか。

染色体異常を防ぐ葉酸はどんな食品に含まれている?

葉酸は、ブロッコリーやほうれん草等の緑の葉野菜や、うなぎの肝、レバー等に豊富に含まれています。

しかし、水溶性ビタミンである葉酸は水洗いや加熱に弱く、その調理過程において多くが失われてしまうのです。
また、食品に含まれる葉酸の体内吸収率は約50%と高くありません。

厚生労働省が妊活中や妊娠中の女性に推奨している1日の葉酸摂取量は400ugとなっていますが、毎日の食事だけで妊娠中に必要な葉酸量を補う事は難しいのです。

染色体異常を防ぐには確実に葉酸が摂れるサプリがオススメ

葉酸が赤ちゃんの先天性奇形のリスクを下げると言うのは、毎日推奨量をしっかりと摂った場合の研究結果です。
しかし、先程もお話したように、毎日の食事だけでは十分な量を摂るのが難しいのが現実。

そこで、厚生労働省が推奨しているのが葉酸サプリメントです。
サプリメントに配合されている葉酸は吸収率が約90%と高く、確実に葉酸を摂る事が出来るため、染色体異常の予防にも効果的と言えます。

しかし、葉酸サプリと一口に言ってもメーカーも種類も様々。
中には妊娠中に避けた方が良い成分や添加物が配合されている物もありますから、安全性を見極めて選ぶ必要があるのです。

妊娠中にどんな葉酸サプリを選んだら良いのか、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみて下さいね。
⇒「妊娠中に選ぶべき安全な葉酸サプリとは?

葉酸と染色体異常についてのまとめ

葉酸と染色体異常についてのまとめ

染色体異常が引き起こされる原因については、ハッキリとは未だ解明されていません。
しかし、卵子の質の低下や細胞分裂の際のトラブルが原因なのでは無いかと考えられています。

葉酸には、卵子の質を保つ働きやDNAを形成し細胞分裂をサポートする働きがあり、染色体異常の予防に効果的だと言われているのです。
食品からは十分な量が摂りにくい性質を持つ葉酸ですから、毎日の食事に加え吸収率の良いサプリメント等で補う事が理想的でしょう。

当サイトでは、妊娠中にも安心して飲む事が出来る葉酸サプリメントについて紹介しています。
是非参考にしてみて下さいね。

【葉酸サプリの総合的なオススメ3選】

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