葉酸の効果と効能って?

妊娠と葉酸

妊娠すると、お医者さんからも雑誌やメディアからも「葉酸を積極的に摂りなさい」という情報を目や耳にしますね。
では妊娠中の葉酸の効果や取るべき理由というのは何なのでしょうか?
葉酸が妊娠中にママと赤ちゃんにもたらす効果をまとめました。

妊娠と葉酸の関係

葉酸は「赤ちゃんのビタミン」とも言われており、健康な赤ちゃんを産むために必要不可欠な栄養素です。
母子手帳にも葉酸に関する記載があります。
では具体的に葉酸は、お腹の赤ちゃんの成長にどのような働きや効果をもたらしてくれるのでしょう。

妊娠中の葉酸の効果は?良いと言われる理由

妊娠中は臍(へそ)の緒を通して赤ちゃんに様々な栄養素を送らなければなりません。
しっかりとした栄養素を送るためには、通常の2倍以上の血液が必要と言われています。
その血液を作る作用が葉酸にはあるのです。

もちろん、赤ちゃんにも良いですが、ママの貧血予防などにも効果があります。

妊娠中は貧血になりやすいため、気をつけなければなりません。
鉄分を気をつけて摂っていても、葉酸が不足すると血液を作ることが出来なくなってしまうので、意識して葉酸を摂取することをオススメします。

葉酸はお腹の赤ちゃんにどんな働きをしてくれるの?

葉酸は、DNAの合成や再生をサポートする働きがあります。
お腹の赤ちゃんは毎日ものすごい回数の細胞分裂を繰り返しながら成長しています。

特に妊娠4週~7週は、赤ちゃんの脳や脊髄を形成する大切な時期です。
この時期に葉酸を十分に摂取することで、神経管閉鎖障害などの先天性異常を引き起こすリスクを70%程軽減できます。

欧米では1990年代から免疫研究が行われた結果、このような結果が明らかにされています。
日本でも2000年から厚生労働省が妊娠を考えている女性や妊娠中の女性に対して、葉酸を摂ることを推奨しています。

100%ということはありませんが、妊娠中に意識して避けられる病気や障害は、なるべく避けてあげたい所ですね。

いつから葉酸が必要になる?

いつからいつまで葉酸が必要になるのか気になる方も多くいると思います。
母子手帳には「神経管閉鎖障害の発生を減らずためには、妊娠前から妊娠初期の葉酸の摂取が重要である」と記されています。

母子手帳

しかし葉酸は妊娠初期に限らず、妊娠中期や後期、産後、授乳期にも様々な効果をもたらします。

妊娠中期・後期

細胞分裂に欠かせない葉酸は、妊娠中期以降も様々な器官や臓器の形成をサポートします。

産後

どんなに医療が発達した現代でも、女性は命懸けで出産をします。
そんな大業を成し遂げ、ダメージを受けたママの身体を回復させる効果も葉酸にはあります。

産んだら終わりではなく、出産したらそこから育児が始まるのです。
授乳で栄養を取られてしまったり、夜泣きで十分な睡眠が取れない、そんな日々もあるでしょう。
ママの身体を労ることは、赤ちゃんやご家族のみなさんの笑顔ためにもとても大切なことです。

授乳期

母乳は血液から作られます。
葉酸には造血作用がありますので、母乳の質の向上にも効果があります
母乳で育てる場合、赤ちゃんの身体を作る栄養素はもちろん全て母乳から得るということになります。
当然赤ちゃんは生まれてからも細胞分裂を繰り返しながら成長、そして発達をし続けます。

その大切な成長や発達のための細胞分裂の際に葉酸が足りないと、赤ちゃんの成長が遅れてしまいます。
授乳期にも葉酸をしっかりと摂って、赤ちゃんの発達障害のリスクを軽減してあげましょう。

葉酸の効果は、妊娠に関わる様々な時期に発揮されます。
妊娠初期に葉酸を知らず、今既に妊娠中期や後期だからどうしよう。
というママも、今からでも十分赤ちゃんにとって良い効果があることを知って頂けましたね。

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