葉酸とは

厚生労働省も推奨する葉酸は、妊娠前~妊娠中に正しく摂取することで、お腹の赤ちゃんの神経管閉鎖障害(二分脊椎・無脳症・発達障害など)のリスクを軽減したり、流産や死産のリスクを軽減することができます。

妊娠すると、健康で元気な赤ちゃんを産みたい!と誰もが思いますよね。
そこで葉酸が赤ちゃんの成長に欠かせないということを、雑誌やメディア・病院などで知ってここへ来られた方が多いかと思います。

  • 葉酸サプリメントを飲んでみたい
  • どこで買ったらいいんだろう?
  • 副作用はあるの?
  • 種類が多くてどれが良いのか分からない

そんなママ達のお悩みや疑問を、3度の出産を経験した私がココでバシッと解決していきます!

葉酸サプリを飲む前の正しい葉酸の知識を知ろう

葉酸の知識

葉酸が赤ちゃんに良いということは何となく聞いたことがあっても、具体的にどのように良いのか答えられるママは少ないかと思います。
葉酸サプリを飲む前に、葉酸や葉酸サプリについてしっかりと知って頂いてから自分に合った物をチョイスしてもらうことが大切です。

妊娠中に葉酸が良いと言われる理由

葉酸は、元気な赤ちゃんを産むのに必要不可欠な栄養素です。
なぜなら葉酸には、血液を作る造血作用とDNAの形成を助ける働きがあるからです。

お腹の中では、針の先程の大きさの1つの受精卵から平均約3000gの赤ちゃんになるために、日々ものすごい回数の細胞分裂が繰り返されています。
その細胞分裂の際に、葉酸は不可欠な栄養素なのです。
特に妊娠初期の脳や脊髄を形成する時期に葉酸が足りず、細胞分裂が上手くいかないと神経管閉鎖障害(二分脊椎や無脳症、発達障害)などの先天性異常のリスクが高くなりますので、葉酸は健康な赤ちゃんを産むのに欠かせない栄養素の1つと言えます。

妊娠初期にしっかりと葉酸を摂取することで、赤ちゃんの先天性異常のリスクを約70%軽減することが出来ると言われています。
また、妊娠中は臍(へそ)の緒を通して様々な栄養素を血液と共に赤ちゃんに送るため、通常の何倍もの血液が必要になります。
葉酸には、その血液を作る働きがあるのです。

妊娠中は貧血になりやすいので、ママの身体のためにも葉酸をしっかりと摂ることは大切と言えるでしょう。

妊娠中は約2倍の葉酸が必要

2000年から母子手帳にも記載されていますが厚生労働省は、妊娠中は妊娠していない時の約2倍の480ugの葉酸を摂りましょうと推奨しています。

妊娠中にママが摂った葉酸は、臍(へそ)の緒を通して赤ちゃんへと送られますので、しっかりと葉酸を摂って栄養満点の血液を赤ちゃんに送ってあげましょう。
ママから送られてきた葉酸が、赤ちゃんの脳や臓器、身体の形成や成長を助けます。

妊娠初期を過ぎても効果はあるの?

特に初めての妊娠のママでは、妊娠に気づいて葉酸を知った時にはもう妊娠初期を過ぎていて、今からでも効果はあるのかな?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

脳や脊髄が形成されるのは、妊娠初期の12週頃までなので、神経官閉鎖障害などの先天性異常のリスクの軽減には妊娠初期の摂取が大切になります。
しかし、妊娠中期・後期、そして出産後や授乳期にまでも、葉酸はとても素晴らしい働きをしてくれるのです。

時期 働き
妊娠初期 神経官閉鎖障害などの先天性異常のリスクを軽減する
自閉症のリスク、流産のリスクを軽減する働き
妊娠中期 自閉症、流産リスクを軽減・様々な器官や臓器の成長を助ける働き
妊娠後期 様々な器官や臓器の成長を助ける働き
貧血予防・妊娠高血圧症候群の予防
出産後のママの身体に出産で傷ついた身体の回復を助ける働き
子宮の回復を助ける働き・貧血予防
授乳期 母乳の質の向上
母乳を通して赤ちゃんへ葉酸を送ることでの赤ちゃんの身体の成長や発育を促進する働き

上記のように、妊娠中期以降も葉酸はママと赤ちゃんの健康に欠かせない大切な働きをしています。
気づいた時からでも決して遅くはありませんので、是非葉酸サプリメントを正しく摂取して頂くことをオススメします。

葉酸は普段の食事だけでは摂取しにくい

葉酸が赤ちゃんに必要なのは分かったけど、どうやって摂ったらいいの?と疑問に思っているママも多いことでしょう。
葉酸は緑黄色野菜やレバー・果物などに多く含まれていますが、水溶性ビタミンなので水洗いや過熱調理などによって約半分程が流れ出てしまいます。
また、食品からの葉酸の吸収率は約50%と言われているため、実際に食事だけで充分な量の葉酸を摂ろうと思うと・・・

野菜の写真

1日にこんなに沢山の野菜やレバー摂らなければいけないのです!
また、意識して摂っていても余分な分は尿などで排出されてしまうため、食事だけで摂ろうとした場合、写真の量を毎日摂らなければならないのです。
毎日食事を作っているママ達ならお分かりかと思いますが、それはとても大変なことですね。

葉酸を摂って健康で元気な赤ちゃんを産もう

元気な赤ちゃん

葉酸が赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素であることは理解して頂けましたね。
それでは葉酸をしっかりと摂って、健康で元気な赤ちゃんを産んであげるための葉酸の正しい摂り方をお教えします。

葉酸をサプリメントで効率的に確実に摂る

葉酸は食事だけではなかなか充分には摂りにくいというお話をさせて頂きました。
そこで、やはりオススメなのは葉酸サプリメントです!

食事から葉酸を摂ることももちろんとても大切なことですが、毎日の食事に葉酸サプリメントをプラスすることで、簡単に推奨量の葉酸を摂取することができます。

葉酸サプリを選ぶ5つのポイント

何を基準に葉酸サプリを選べばいいのかを知っておくだけで、数あるサプリを比較しやすくなりますね。
飲みやすさ、値段、成分など人それぞれ重視するところは違うと思いますが、是非参考にしてみて下さい。

1.飲みやすさ

悪阻(つわり)などで固形物が喉を通らないというママも多いのではないでしょうか?
私も悪阻が重かったので、妊娠中の栄養管理は大変苦労しました。
また、匂い悪阻(においづわり)は少しの匂いでも、気持ち悪くて吐き気がしてしまいますね。
せっかくのサプリも飲めなければ栄養になりません。

・粒の大きさ
・匂いは無いか、又はほとんどしないか

というポイントに気をつけて選ぶと良いでしょう。
その他のポイントとしては以下のようになります。

2.吸収率の良い葉酸か含まれているどうか

葉酸には、天然葉酸合成葉酸があります。
それぞれに特徴やメリットがありますので葉酸サプリメントを選ぶ上で、理解しておくことが大切です。
葉酸には、以下のような2種類のものがあります。

天然葉酸

【ポリグルタミン酸】=天然葉酸です。
野菜などの食品に含まれている状態の葉酸。

合成葉酸

【モノグルタミン酸】=合成葉酸です。
科学的に合成された葉酸。
天然由来のものと、化学成分から合成されたものがあります。

「天然か合成か」の言われると、何となくイメージで天然葉酸の方が身体に良さそうだと感じるのが一般的かもしれませんが、厚生労働省が推奨しているのは実はモノグルタミン酸つまり合成葉酸なのです。

なぜなら、天然葉酸よりも合成葉酸の方が体内への吸収率が良いからです。
天然葉酸の吸収率が約50%なのに対して、合成葉酸の吸収率は約90%と高い吸収率を誇っています。

また、天然葉酸が神経管閉鎖障害のリスクを軽減させるという報告は世界的にもまだありませんので、厚生労働省が推奨している「葉酸」というのは合成葉酸のことだと理解して頂いて良いと思います。

サプリメントに合成葉酸が含まれているかどうかを見分ける方法としては、合成葉酸の場合「葉酸」と記載してあるのに対して、天然葉酸の場合は「ほうれん草」などの食品名が記載されています。
そのため、気になる葉酸サプリメントを見つけたら一度どのように記載されているかチェックしてみると良いでしょう。

ここで重要なのは、合成葉酸の中でも天然由来のものを選ぶという事です。
化学的に合成された葉酸サプリメントの中には石油系の原材料を使っている物も多く、それらの添加物は赤ちゃんやママのアレルギーなどの原因になることもあります。

3.葉酸以外の成分も入っているか

妊娠中に葉酸以外にも進んで摂るべき栄養素があります。

鉄分、カルシウム、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンB12などは葉酸と協力して様々な働きをしますので、これらの栄養素が一緒に入っているサプリメントを選ぶことで、相乗効果により葉酸の働きも
より期待出来るでしょう。

4.葉酸の含有量

厚生労働省は、妊娠中は食事の他にサプリメントなどで400mgの葉酸を摂取することを推奨しています。
せっかくサプリメントを飲んでいても含有量が足りていなければあまり意味がありませんね。

1粒あたりの含有量が低いなら、沢山飲んだら良いのでは?
と思う方もいるかもしれませんが、葉酸サプリメントには葉酸以外にも様々な栄養素が入っていますので、たくさん飲む事で、他の栄養素が過剰摂取になってしまう恐れもあります。
そのため、そのサプリメントの1日の目安量で400mgの葉酸が摂れるかどうかということをポイントに選びましょう。

5.納得出来る価格かどうか

葉酸サプリメントと一言で言っても、とても沢山の種類があり価格も様々です。
葉酸サプリは、妊娠前~授乳期まで長く飲み続けて頂くことで、より赤ちゃんの成長や発達に良い効果を発揮しますので、長く続けられる価格のものを納得して選ぶことをオススメします。

いつ、どのように飲むのがいいの?

サプリメントは薬では無いので、基本的には1日のうちのいつ飲んでも良いとされていますが、吸収率を考えると食間、又は食後がベストと言えるでしょう。

空腹時は胃液が少なく、サプリメントが胃に負担をかけてしまう恐れもあるため、特に胃が弱い方は食後に飲むことをオススメします。

また、就寝前に飲むのも効果的です。
寝ている間は副交感神経が優位になり、身体の臓器などが活動をお休みする代わりに、代謝が活発に行われます。
血液の働きや循環を考えると、就寝前に飲むのも効果的と言えます。

ただ、葉酸は水溶性ビタミンですので、サプリメントをいつ飲むのかという事よりも毎日続けて飲むという事がとても重要です。
毎日忘れず根気よく飲むことが、ママの赤ちゃんの健康に繋がります。

気になる他の薬との飲み合わせは?

様々な理由により、薬を常用しているママもいると思います。
そこで気になるのが、今飲んでいるお薬と葉酸サプリを一緒に飲んでも大丈夫なのか?というところではないでしょうか。
また常用はしていなくても、何らかの理由で突発的に薬を飲まなくてはならない時もありますね。
そんな時のために薬との飲み合わせについて知っておきましょう。

薬によっては、葉酸の吸収を妨げたり葉酸の血中濃度を下げてしまう、また薬自体の効果が低下してしまう成分が含まれているものもあります
特に抗てんかん薬や、解熱鎮痛剤は葉酸との相性が悪く葉酸欠乏症になりやすいとされています。

フェニトイン

抗てんかん薬。抗けいれん薬。

アスピリン、インドメタシン

解熱鎮痛剤。バファリンなどの身近な薬にも含まれていますので要注意です。

メトトレキサート

抗がん剤や、抗リウマチ薬に含まれています。

ピル(経口避妊薬)

ピルを服用していると、身体の葉酸の吸収が悪くなります。
妊娠直前までピルを服用していたというママは妊娠時に葉酸欠乏状態であった可能性もあるため、少し注意が必要です。

バルビツール

睡眠薬に使われる薬です。

クロラムフェニコール

抗生物質です。

どうしても飲み合わせが必要な場合

どうしても上記で記載したような薬を飲まなくてはならない場合もあるでしょう。
その場合は「時間をずらして服用する」ことがポイントです。

薬やサプリメントは服用してから4時間以上経過すると吸収後に排出されることが分かっていますので、少なくとも4時間は間隔を空けて服用しましょう
上記を守っていれば、薬が葉酸の吸収の妨げになったり、葉酸が薬の効果を下げてしまったりといった心配はありませんのでご安心くださいね。
ただどうしても不安という場合は、かかりつけの医師に相談してから服用しましょう。

ママと赤ちゃんの幸せライフのために

ママと子供

妊娠中のみなさんは、元気な赤ちゃんを産むことがまずは第一の目標だと思います。
ただ、出産してかわいい赤ちゃんに会えた後のことを想像して嬉しくなったり、時には不安に思ったりすることもきっとあるのではないでしょうか?
私も妊娠中は色々と妄想(笑)してニヤニヤしたり、特に初めての妊娠の時は分からないことだらけで不安になったりしたのを覚えています。
葉酸は、ママと赤ちゃんの健康で幸せな生活のためにとても大切な役割を果たしてくれます。

出産を頑張ったらママも自分の身体を労ってあげて

お腹中で一人の人を造り上げこの世に送り出すというとても大変で、また素晴らしい出産。
でも産後のママの身体はとても疲れていますし子宮は傷ついています。
ホルモンバランスも乱れますので心も不安定になりがち。

でも大丈夫です。
そんな時は自分を労って褒めてあげましょう。
そして身体と心の回復のために、たっぷりと栄養を摂ることが大切です。
産後は赤ちゃんのお世話や授乳などバタバタと忙しい日々で、自分のことを考えている余裕が無いというママは多いと思います。
そんな時も、葉酸サプリを妊娠中からそのまま飲み続けているだけで、身体と心の回復や安定をサポートしてくれます。

葉酸には、細胞分裂を助ける働きがあるため産後の傷ついた細胞を再生させたり、子宮の戻りを良くしたりする効果が期待出来ます。
また、産後は貧血になりやすいのですが、葉酸には鉄分と共に血液を作る働きがありますので、貧血予防の効果もあります。
葉酸と合わせて、鉄分も積極的に摂るように心がけると良いでしょう。

赤ちゃんのために

今は粉ミルクも大変母乳に近い成分の物がたくさん揃っていて、母乳が一番良いとは一概には言えない時代になってきているでしょう。
私自身も3番目の娘は粉ミルクと混合で育てました。
しかし、なるべくなら母乳育児をしたいと考えているママも多いのではないでしょうか?

葉酸は「造血ビタミン」と呼ばれるほど血液を作るのに大切な役割を果たしています。
母乳は血液から作られますので、血液が循環よく作られると母乳の質も良くなります。
また、ママの摂った葉酸は母乳を通して赤ちゃんへと送られ、赤ちゃんの身体の発達をサポートしてくれます。

このように妊娠中だけではなく産後、そして授乳期に渡って葉酸サプリはママと赤ちゃんの健康で幸せな毎日をサポートしてくれるのです。

葉酸サプリ徹底比較

葉酸サプリ名 含有量
1日あたり400μg
添加物 その他の栄養素 飲みやすさ
ベルタ
ハグクミ
美的ヌーボ
×
afc
ヤマノ
ララリパブリック
ベジママ
ママニック
オーガニックレーベル
パティ

葉酸サプリランキング

  1. ベルタ葉酸

    ベルタ葉酸

    価格 5.0
    含有量 5.0
    飲みやすさ 5.0

    特徴は?

    100%天然酵母由来。モノグルタミン酸型の葉酸なので、体内への吸収率は食品から摂取する葉酸の約2倍。もちろん無添加です。つわりの時期でも飲みやすいように1粒の大きさが0.9cmと小さく作られています。また、脂溶性ビタミンの過剰摂取にならないように、各栄養素の配合量の配慮がされていますので安心して飲むことができます。鉄分・ビタミン・カルシウム・ミネラルなど妊娠中に必要な栄養素もしっかり配合されています。

    ベルタ葉酸のポイント

    ・天然型酵母葉酸で無添加
    ・モノグルタミン酸型葉酸
    ・粒が小さく飲みやすい
    ・葉酸以外の栄養素をバランス良く配合
    ・過剰摂取防止へのこだわり

    ベルタ葉酸の公式サイトを見てみる

  2. プレミン

    プレミン

    価格 5.0
    含有量 5.0
    飲みやすさ 5.0

    特徴は?

    吸収率の高いモノグルタミン酸型葉酸を配合。
    葉酸の原料は石油系では無く天然由来で、安全性へのこだわりが感じられます。
    化学合成添加物は不使用。
    葉酸の他に、葉酸の働きや吸収を助ける栄養素や、妊娠中に必要な鉄分やカルシウムも配合。
    シンプルですがバランスの良いサプリメントです。
    製造工場は、GMPよりも基準が厳しいNSF GMPの認定を受けており、成分の原産国や最終加工国も開示しています。

    プレミンのポイント

    ・天然由来のモノグルタミン酸型葉酸
    ・化学合成添加物は無添加
    ・妊娠中に必要な栄養素をシンプルにバランス良く配合
    ・NSF GMP認定工場にて製造
    ・成分の原産国と最終加工国を開示

    プレミンの公式サイトを見てみる

  3. はぐくみ葉酸

    はぐくみ葉酸

    価格 5.0
    含有量 5.0
    飲みやすさ 5.0

    特徴は?

    オーガニックレモンから葉酸を、アセロラからビタミンCを、サンゴからカルシウムを抽出するなど、すべての栄養素が天然由来で配合されており合成添加物は一切不使用。
    妊娠中に必要な栄養素を含む15種類のビタミンやミネラルをバランス良く配合。
    匂いや味もほとんど無く、つわりでも飲みやすい形状や大きさに作られています。
    また、栄養士による食事についての相談サポートがあるのも特徴です。

    はぐくみ葉酸のポイント

    ・オーガニックレモンから抽出したモノグルタミン酸型葉酸サプリ
    ・合成添加物は一切不使用
    ・15種類のビタミン、ミネラルを配合
    ・飲みやすい大きさ・形状
    ・栄養士による食事についてのサポート

    はぐくみ葉酸の公式サイトを見てみる