せっかくお腹に宿った赤ちゃん、絶対元気に産みたい!
ママなら誰しもがそう願うことでしょう。
妊娠中に良いと言われている葉酸には、妊娠初期に起こる赤ちゃんの先天性異常などのリスクを低減する効果があることが多く知られていますが、実は流産の予防にも効果的なのです。
こちらでは、葉酸が流産予防にどのように効果的なのかを詳しく紹介していきます。
流産はなぜ起こってしまうのか
流産とは、妊娠22週(妊娠6か月)未満に様々な原因によって胎児が失われてしまう事を言います。
流産の頻度は全妊娠の約10~15%と言われており、妊娠週数が進むと流産率も低下していきます。
妊娠12週未満に起こる流産を「早期流産」、12週以降~22週未満を「後期流産」と言い、流産のほとんどが早期流産です。
流産の原因は様々ですが、その原因のほとんどが赤ちゃんの方にあると言われています。
流産の種類
流産には
「化学流産」
「稽留(けいりゅう)流産」
「感染性流産」
など様々な種類があり、原因もそれぞれです。
葉酸を妊娠前や妊娠中に摂取することで、上記の中の「先天性奇形による流産」「化学流産」「稽留流産」の予防をする事が出来ると言われています。
先天性奇形による流産
妊娠初期の赤ちゃんの脳や脊髄が作られる時期に上手く成長ができないことで、二分脊椎や無脳症、ダウン症などの障害が生じて、それらによって流産が引き起こされることがあります。
化学流産
妊娠超初期に起こる「化学流産」は、受精して子宮内膜に着床したものの、上手く定着できずに妊娠が継続できなくなってしまった状態を言います。
妊娠検査薬で調べないと、妊娠に気づかないまま化学流産を起こしていることもある程、超初期に起こるのです。
化学流産を起こす原因はハッキリとはしていませんが、そのほとんどは受精卵の染色体異常など先天的なものだと言われています。
稽留(けいりゅう)流産
赤ちゃんがお腹の中で亡くなってしまったまま子宮の中に留まっている状態を「稽留流産」と言います。
腹痛や出血などの自覚症状が無いことが特徴で、妊婦健診での超音波検査(エコー)をして初めて流産が確認されることがほとんどです。
稽留流産の原因で最も多いのは、受精卵の染色体異常など先天的なものであり、妊娠初期の仕事や運動が原因で流産することはほとんどありません。
また、ママの子宮組織の代謝が上手くいかず、良い胎盤が作られないことで赤ちゃんが育ちにくい環境になってしまうと
いったことも原因のひとつです。
感染性流産
妊娠中に子宮内感染が発症し、それによって流産が引き起こされることを感染性流産と言います。
流産の原因となるもの
流産の原因は、先天性奇形や染色体異常などの先天的なものがほとんどで、ママの行動が原因で起こるケースはとても少ないのです。
先天性奇形
妊娠初期に、赤ちゃんの脳や脊髄が上手く成長できないことが原因で二分脊椎や無脳症などの神経官閉鎖障害などの先天性奇形を発症することがあります。
これにより、胎児が上手く成長できず流産に繋がってしまうことがあります。
染色体異常
ダウン症などの原因のひとつである染色体異常によって流産をしてしまうことがあります。
受精卵に染色体異常があると、上手く成長できずお腹の中で亡くなってしまうことがあるのです。
卵子の老化
卵子の老化も流産を引き起こす原因のひとつです。
卵子の老化は、卵巣の病気が原因であることもありますから一概には言えませんが、血行や代謝が悪くなることによって卵巣の機能が低下し卵子の老化や質の低下に繋がる事があります。
ホモシステイン
ホモシステインという物質の血中濃度が高いと、身体の血流が悪くなりお腹の赤ちゃんに十分な栄養が行き届かないことなどから、流産に至ってしまう確率が高くなることが分かっています。
ストレス
過度なストレスは身体の血行を悪くし、お腹の中で血液を必要としている赤ちゃんに十分な血液が行き届かなくなってしまうことから、赤ちゃんの成長に影響を及ぼしてしまうことがあります。
また、実際に私もそうでしたがストレスを感じるとお腹が張るというママも多いので、頻繁なお腹の張りから流産や早産に繋がらないようストレスを溜めないように心がけることは大切なのです。
葉酸を摂ることで流産しにくい身体になる
妊娠前から妊娠中に葉酸をしっかりと摂取することで、流産しにくい身体をつくる事が出来ます。
では具体的に葉酸は流産しにくい身体になるためにどのような働きをしてくれるのでしょうか?
葉酸は妊娠初期の流産率を下げる
全流産の約80~90%が妊娠初期に起きています。
そして、そのほとんどがこれまでお話したように、卵子の先天性奇形や染色体異常が原因で引き起こされているのです。
葉酸には、妊娠前から妊娠初期に正しく摂取することで赤ちゃんの脳や脊髄の成長を助け、二分脊椎や無脳症などの神経官閉鎖障害のリスクを70%低減する効果があることが厚生労働省によって勧告されており、母子手帳にも記載されています。
ですから、妊娠前から妊娠初期に葉酸をしっかりと摂ることで、全体の80~90%をも占める流産の原因である「先天性奇形」や「染色体異常」のリスクを低減することができ、妊娠初期の流産率を下げることができるのです。
葉酸は子宮内膜を強化する
葉酸には、子宮内膜を厚くしっかりとしたものに強化する働きがあります。
もちろん、しっかりとした子宮内膜には受精卵は着床・定着しやすいため、順調に成長することができ流産の予防に繋がるのです。
葉酸はホモシステインの血中濃度を下げる
先程お話したように、ホモシステインの血中濃度が高いと流産率が上がります。
葉酸には、このホモシステインの血中濃度を下げる働きがあるので、それにより流産のリスクを下げる効果が期待できるのです。
葉酸はストレスを軽減させる
ストレスは、血行を悪くしお腹の赤ちゃんに十分な血液を送ることを阻害してしまいます。
葉酸には、ホルモンのバランスを整え精神的にリラックスさせてくれる効果がありますので、ストレスによる流産のリスクを低減してくれるのです。
正しく効果的に葉酸を摂るために
流産の予防に効果的な葉酸ですが、正しく効果的に摂るにはどうしたらよいのでしょうか?
流産予防には葉酸サプリがオススメ
葉酸は、ほうれん草やブロッコリーなどに多く含まれる水溶性ビタミンです。
食事から葉酸を摂ることはとても大切なことですが、実は厚生労働省は葉酸をサプリメントから摂ることを推奨しています。
その理由は、サプリメントからの摂取の方が吸収率が良いからです。
食品からの摂取での吸収率が約50%なのに対して、サプリメントからの吸収率は約90%ととても高い吸収率を誇っています。
バランスの良い食事に加えて、サプリメントで葉酸を摂ることをオススメします。
いつからいつまで、どれくらい摂るのが良い?
妊娠初期の先天性奇形などを防ぐということを考えると、妊娠前からの葉酸の摂取が望ましいと言えるでしょう。
しかし葉酸には細胞分裂を助け、正しくDNAがコピーされるのをサポートする働きがあるため、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素といえますので、妊娠前から妊娠初期のみならず、妊娠後期や産後の授乳期にも積極的に摂ることをオススメします。
厚生労働省が推奨する妊娠中の1日の葉酸摂取量は400ugですので、1日分に400ugの葉酸がしっかりと配合されているサプリメントを選びましょう。
その他に流産予防のために気をつけたいこと
妊娠初期に起こる流産の原因のほとんどが先天性異常によるものなのですが、その他にも外的要因などで流産を引き起こしてしまうこともあります。
妊娠中に避けた方が良いことを知って、流産にならないよう気をつけましょう。
飲酒や喫煙を控える
お酒や煙草はどちらも血行を悪くする他、煙草は酸素も奪ってしまうため、赤ちゃんの栄養や酸素不足から発育が悪くなり流産を引き起こしてしまう原因になります。
お腹に力の入ることをしない
重い荷物を持ったり、高いところの物を取るなどお腹に力の入ることをすると子宮にも負担がかかりお腹が張りやすくなります。
お腹が張るというのは子宮が赤ちゃんを外に出そうとする「子宮収縮」ですので流産に繋がりやすくなってしまうのです。
性交渉をなるべく控える
性交渉は、子宮に負担のかかりやすい行為で、こちらもお腹が張りやすくなってしまいます。
行う場合は激しい行為は避け、避妊具もきちんと活用しましょう。
避妊具をつけずに性交渉を行うことは、細菌の子宮内感染のリスクを高めます。
ストレスを溜めない
過度なストレスは血行を悪くし、お腹が張りやすくなる原因にもなります。
赤ちゃんの栄養や酸素不足、子宮収縮による流産のリスクが高まるため、ストレスを溜めないよう心がけることは大切なのです。
激しい運動は避ける
基本的に妊娠中は跳んだり走ったりといった激しい運動は避けましょう。
子宮への刺激から子宮収縮が起こり流産を引き起こす原因になります。
マタニティヨガやウォーキングなど、子宮に負担のかからない運動を無理せず行いましょう。
まとめ
葉酸には、赤ちゃんの先天性異常のリスクを低減し、流産率を下げる効果があります。
栄養バランスの良い食事に加えてサプリメントで1日400ugの葉酸を摂取することをオススメします。
また、妊娠中に避けるべきことをしっかりと避け、心も身体もゆったりと過ごすことで元気な赤ちゃんを迎えましょう。
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