
妊娠初期に正しく摂取する事で、お腹の赤ちゃんの先天性奇形を防ぐと言われる葉酸サプリですが、吐き気などの副作用を心配されるママもいるのではないでしょうか?
妊娠中に長く飲み続けたい葉酸サプリですから、しっかりと調べてから購入したいものですよね。
このページでは、葉酸サプリの吐き気について記載していきます。
吐き気は葉酸サプリの過剰摂取による副作用が原因
確かに、葉酸サプリで吐き気が起こる可能性はあります。
しかし、それは葉酸サプリを過剰摂取した場合に起こる副作用なのです。
葉酸の1日の上限摂取量は1000ug
葉酸サプリは薬ではありませんから、基本的に副作用などは考えられないのですが、”栄養素の摂り過ぎ”という意味で体調に影響を及ぼす可能性はあるでしょう。
葉酸の1日の上限摂取量は妊娠の有無に関わらず、1000ugとなっています。
葉酸は水溶性ビタミンの1種で、余分な分は尿などで排出される性質を持っていますから、普通の生活をしていて過剰摂取になる心配はありません。
ただ、これを越えて摂取した時には、副作用が引き起こされる可能性があるのです。
葉酸サプリの過剰摂取による副作用
葉酸サプリを1日の上限である1000ug以上摂り続けた場合に起こる可能性のある副作用は、吐き気を始め、不眠症・食欲不振・むくみ・かゆみ・発疹・呼吸障害などが挙げられます。
妊娠後期に葉酸を摂ると赤ちゃんが喘息になる?
オーストリアの研究での発表によると「妊娠後期に葉酸を過剰摂取(1日1000ug以上)すると、胎児の小児喘息のリスクが25%と高まる」と報告されています。
勘違いして欲しくないのは、あくまで”過剰摂取”した場合の事ですから、妊娠後期に葉酸を摂取すると危険という意味ではありません。
むしろ葉酸は妊娠初期だけでは無く、中期~産後の授乳中までの間ママと赤ちゃんの健康や発達を守る欠かせない栄養素なのです。
脂溶性ビタミンは体内に蓄積されやすい
葉酸サプリには、葉酸以外にも妊娠中に必要なカルシウム・鉄分・ビタミンA・B6・B12などの栄養素が配合されている物がほとんどです。
その中でも、ビタミンAなどは脂溶性ビタミンと言って体内に蓄積されやすい栄養素のため、摂り過ぎると体調不良などを引き起こす可能性があります。
うなぎやレバーなどを食べ過ぎてはいけないと言うのは、この様な理由からなのです。
葉酸以外の栄養素が配合されたサプリメントはもちろんオススメなのですが、中には脂溶性ビタミンの過剰摂取に配慮していない物がありますので注意して選びましょう。
葉酸サプリと食事で過剰摂取にはならないの?

産院などで、葉酸たっぷりのメニューにしましょうなどと言われるけれど、葉酸サプリメントを毎日飲んで、更に毎日の食事でも葉酸が多く含まれる食品を摂取していたら、過剰摂取にならないの?
そんな心をされているママもいる事でしょう。
サプリメントと食事では吸収率が違う
葉酸サプリと同時に食事から葉酸をたっぷり摂取しても、葉酸サプリの用量さえ正しく守っていれば過剰摂取になる事はまずありません。
なぜなら葉酸サプリと食事からでは、吸収率が違うからです。
葉酸サプリの吸収率は約90%と高いのですが、食事からの吸収率は約50%と低い上、葉酸は水洗いや加熱調理に弱いため、食卓に並ぶ頃には本来の含有量の約半分程に減ってしまっている事がほとんどなのです。
ですから、葉酸サプリを毎日飲んでいても、食事から葉酸を摂ることでの過剰摂取を気にする必要は無いでしょう。
食事から葉酸を摂ることも大切
お腹の赤ちゃんの神経官閉鎖障害などの先天性奇形のリスクを軽減するために、厚生労働省が推奨しているのは食事からでは無くサプリメントなどからです。
しかし、葉酸を食事から摂取する事は、その他の栄養素や食物繊維などを摂る上でも大切な事ですから、出来る範囲で良いので毎日の食事に葉酸を取り入れてみましょう。
妊娠初期はつわりと間違える人も

葉酸が一番必要なのは妊娠初期ですから、この時期から葉酸サプリを飲み始めるママは多いかと思います。
しかし、妊娠初期はちょうどつわりの時期と重なりますから、吐き気の原因を葉酸サプリだと勘違いしてしまう場合があるのです。
葉酸サプリは用量を守っていれば、吐き気などの症状が出ることはほとんどありません。
吐き気などの副作用の恐れのある葉酸サプリの特徴

さて、ここまで葉酸サプリで吐き気などの副作用が起きる原因をお話してきました。
しかし、中には吐き気を始めとする副作用のような症状が心配されるオススメ出来ない物もあります。
一体どの様な特徴があるのでしょうか?
過剰摂取への配慮がされていない葉酸サプリ
先程お話したように、葉酸の1日の摂取量の上限は1000ugです。
そして、厚生労働省が妊婦さんに推奨している1日の摂取量は400ugですから、1日分が400ugで配合されているサプリメントが理想的と言えます。
しかし、海外製の製品や比較的安価な葉酸サプリの中には、過剰摂取への配慮がされておらず上限摂取量をオーバーする物もありますから注意が必要でしょう。
合成化学物質で作られた葉酸が使われているサプリ
葉酸には「天然葉酸」と「合成葉酸」があるのをご存知ですか?
厚生労働省が推奨しているのは合成葉酸の方なのですが、合成葉酸にも「天然由来」の物と「合成化学物質」で作られた葉酸があります。
化学合成された葉酸は低価格で作れるというメリットもありますが、石油系の原料が配合されていることが多く体内に蓄積されやすい事から、過剰摂取の状態になりやすいと言われているのです。
また、石油系の原料にはお腹の赤ちゃんの喘息などのアレルギー疾患のリスクを上げてしまう恐れもありますから、購入前にしっかりと確認することが大切でしょう。
⇒「葉酸サプリは天然と合成の違いは?どちらが良いの?」
化学合成の添加物が使われている
食品添加物についても、化学合成の物が使われている葉酸サプリはオススメ出来ません。
合成着色料や保存料なども石油系の原料と同様、赤ちゃんのアレルギー疾患などのリスクを上げてしまいます。
また、「ショ糖脂肪酸エステル」や「アセルスファムカリウム」などについては、ダウン症などの染色体異常のリスクを上げてしまう副作用がありますから、最低限でもこの2つの入っていない物を選びましょう。
吐き気などが心配なママにオススメの葉酸サプリ
吐き気などの副作用が心配なママに、安心して飲めるオススメのサプリメントの特徴をご紹介しましょう。
天然由来の葉酸を配合している
先程お伝えした通り、吸収率の良い合成葉酸にも「天然由来」の物と「合成化学物質」で作られた物があります。
合成化学物質から作られた葉酸は、いくら吸収率が良くても飲みたくはありませんよね。
オススメなのはやはり、”天然由来の合成葉酸”です。
天然の野菜や果物などから抽出した葉酸を、吸収率の良い「モノグルタミン酸型」に合成している為、副作用の心配もありませんし吸収率も高いのです。
成分の過剰摂取に配慮した配合がされている
サプリメントに配合されている栄養素には、葉酸を始め、摂り過ぎると副作用の出てしまう物もあります。
妊娠中に必要な栄養素がバランス良く配合され、過剰摂取にも配慮されているサプリメントを選ぶ事が大切なのです。
化学合成添加物が使われていない
“無添加”である事がもちろん理想的ですが、添加物の中にも人体に影響の無い安全な物も数多く存在します。
例えば、サプリメントを形成する為に添加されるデンプンなどは配合されていても問題はありません。
ポイントとなるのは合成着色料や香料、保存料などの”化学合成添加物が使われているかどうか”という事なのです。
まとめ
葉酸サプリで吐き気が起こる原因には、過剰摂取による副作用が考えられます。
通常、サプリメントの用量を守って摂取していれば、吐き気などは起こりません。
合成化学物質から作られた葉酸や添加物が使われているサプリメントは避け、葉酸や脂溶性ビタミンなどの過剰摂取に配慮された良質なサプリメントを選ぶことが大切でしょう。
【葉酸サプリの総合的なオススメ3選】
当サイトでオススメしている葉酸サプリです。 実際に試して、安全に飲む事が出来るサプリを厳選しています。-
ベルタ葉酸
天然酵母由来のモノグルタミン酸型葉酸を100%配合。小さめの粒で飲みやすく味や臭いもほとんどありません。鉄分・Ca・ミネラルなど妊娠中に必要な栄養素や嬉しい美容成分もバランス良く配合。ビタミンの過剰摂取に配慮された配合になっており、化学合成添加物も無添加で妊娠中に安心して飲めるサプリメントです。
-
プレミン
天然由来のモノグルタミン酸型葉酸。粒は小さめで飲みやすく配慮されています。葉酸の働きを助ける栄養素や、妊娠中に欠かせないCaや鉄分も配合。化学合成添加物は不使用ですから、妊娠中にも安心して飲めるサプリメントです。成分・安全性・コストパフォーマンスにおいて、とてもバランスの良いサプリでしょう。
-
はぐくみ葉酸
オーガニックレモンから抽出したモノグルタミン酸型葉酸を配合。小さめの粒は飲みやすく、味や臭いも気になりません。化学合成添加物は無添加。妊娠中に必要な栄養素など、15種類のビタミン・ミネラルをたっぷり配合。その全てが天然由来です。栄養士による食事についてのサポートが受けられる特典があります。