妊娠初期にしっかりと摂る事で、お腹の赤ちゃんの正常な成長を助ける栄養素である「葉酸」。
妊娠中の葉酸の摂取は厚生労働省も推奨しており、2000年からは母子手帳にも記載されています。
葉酸を含む食品は数多く存在しますが、中でも妊婦さんにオススメなのが「キウイフルーツ」です。
キウイは果物の中でも栄養価が高く、実は葉酸も豊富に含んでいます。
そこで今回は、キウイフルーツに含まれる栄養素や、妊婦さんにオススメな理由等について、詳しくお話ししましょう。
キウイには葉酸など妊婦さんに嬉しい栄養素がたっぷり
キウイには、葉酸を始め妊娠中に摂りたい栄養素が豊富に含まれています。
キウイフルーツ1個に含まれる葉酸量は?
キウイフルーツ1個には、およそ36ugの葉酸が含まれています。
果肉が黄色い色をしているゴールデンキウイは更に栄養価が高く、約50ugもの葉酸を含有しているのです。
キウイは、手軽に生で食べられる事も葉酸を摂取するのには向いています。
水溶性ビタミンの仲間である葉酸は、熱に弱く加熱するとその多くが失われてしまうため、食品から摂取する場合には生のまま食べるのが理想的なのです。
ほど良い酸味と甘味で、つわりの時期にも食べられると言う人も多い事でしょう。
キウイフルーツの葉酸以外の栄養素は?
キウイの栄養素は、葉酸だけではありません。
- ビタミンC
- 食物繊維
- カリウム
- カルシウム
- 鉄分
- ポリフェノール等
キウイは、とても栄養価の高い果物なのです。
これらの栄養素は、妊娠中に積極的に摂りたい物ばかり。
キウイ一つでこれだけの栄養素が摂れるのは嬉しい物です。
特にキウイのビタミンC含有量は、果物の中でもトップクラスと言えます。
キウイが妊婦さんにオススメな6つの理由
とても栄養価の高い果物であるキウイフルーツ。
妊婦さんにオススメな理由を詳しくまとめてみました。
1.キウイには葉酸が豊富
妊娠中の女性に欠かせない栄養素と言えば「葉酸」です。
厚生労働省は、妊娠中や妊活中の女性に「1日400ugの葉酸を摂りましょう」と推奨しています。
キウイは、果物の中では高い葉酸含有量を誇り、みかんやりんご、バナナ等よりも多く葉酸を含んでいるのです。
いつでも手軽に食べられて葉酸も摂れるキウイは、妊婦さんにオススメの食品と言えます。
2.キウイの食物繊維で便秘解消
妊娠中に多くの女性が悩まされるのが「便秘」です。
私自身、普段はほとんど便秘にならない体質なのですが、妊娠中にはその辛さを何度か経験しました。
キウイには、食物繊維が豊富に含まれています。
水分量も多いため、キウイを摂る事で妊娠中の辛い便秘の解消に効果が期待出来るでしょう。
3.キウイのカリウムはむくみを解消する
妊娠中の身体のトラブルで多いのが、「むくみ」です。
キウイに含まれる「カリウム」には、余分な水分を身体から排出させ体内の水分量をコントロールする働きがあります。
減塩の食事に加えキウイを摂る事で、妊娠中の辛いむくみの予防や解消に効果的と言えるでしょう。
4.キウイのビタミンCで美肌効果
キウイと言えば、豊富なビタミンCです。
ビタミンCには、強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去してくれる働きがあります。
活性酸素はしわやたるみ、くすみの原因となる物質。
特に妊娠中はホルモンの影響でシミが出来やすいため、ビタミンCは積極的に摂りたい物です。
キウイに豊富に含まれるビタミンCの抗酸化作用により、美肌や美白効果が期待出来るでしょう。
5.キウイのビタミンCとポリフェノールは免疫力を上げる
キウイには、ポリフェノールも豊富に含まれています。
ビタミンCやポリフェノールには、免疫力を上げる効果があり、妊娠中の感染症の予防等に効果的なのです。
妊娠中は免疫力が低下しますから、ビタミンCやポリフェノールが摂れるキウイ等の食品を積極的に摂る事をオススメします。
6.キウイの葉酸と鉄分で貧血予防
葉酸には、血液を作り出す「造血作用」があります。
しかし、これは葉酸だけでは成り立ちません。
葉酸に、鉄分とビタミンB12が加わって初めて、血液を作り出す事が出来るのです。
キウイには、葉酸の他に鉄分も含まれていますから、相乗効果によって効率的に血液が作り出され、妊娠中に陥りやすい「貧血」の予防に効果的と言えます。
妊娠中にキウイから葉酸を摂取したい時の注意点
妊婦さんに嬉しい栄養素を豊富に含むキウイフルーツ。
しかし、妊娠中に摂るには少し注意点もあります。
キウイは何個ぐらい食べたらいいの?
“キウイは葉酸が摂れる”と聞くと、沢山食べたくなってしまいますよね。
キウイに含まれる栄養素には、脂溶性ビタミン等の妊娠中の過剰摂取が心配される物は特にありません。
しかし、キウイ等のフルーツには糖分が含まれています。
妊娠中は難産や高血圧等のリスクを伴うため、体重管理をしなくてはいけません。
その上で、糖分の摂り過ぎは良くないのです。
フルーツに含まれる「果糖」は良質な物ですが摂り過ぎは避けたいため、キウイは1日1~2個に留めておくのが良いでしょう。
キウイは栄養価が高いがアレルギーも多い
栄養価の高いキウイフルーツですが、実は同時にアレルギーのリスクも他のフルーツと比べると高いのです。
キウイによるアレルギーの報告は、フルーツの中でも最多となっています。
これは、キウイに含まれる「アクチニジン」と言う成分による物。
アクチニジンが含まれるフルーツには他にも、パイナップルやメロン、イチヂク等が挙げられます。
痒みや発疹等の軽いアレルギーならまだ良いのですが、重症化した場合には「アナフィラキシーショック」の心配もありますから、薬が飲めない妊娠中には特に注意が必要です。
もしも、キウイを食べていて、口の中の痒みやしびれ、舌の違和感などを感じた時には、直ちに食べるのをやめましょう。
キウイだけで妊娠初期の葉酸は足りる?
厚生労働省は、妊娠中や妊活中の女性に対して、1日400ugの葉酸の摂取を推奨しています。
キウイの中でも栄養価が高い、ゴールデンキウイ1個当たりの葉酸量は約50ugです。
しかし、キウイ等の食品に含まれる葉酸の体内吸収率は約50%と高くありません。
ですから、キウイだけで妊娠中に必要な葉酸量を補うには、1日16個もの量を食べなければならないと言う事になるのです。
それはとても現実的ではありませんよね。
つまり、キウイだけで妊娠中に必要な葉酸をまかなうのは、難しいと言えるでしょう。
キウイで足りない分の葉酸はサプリで確実に摂ろう
先ほどお話した様に、キウイ等の食品に含まれる葉酸の吸収率は良くありません。
そこで、厚生労働省が推奨しているのが「葉酸サプリ」です。
サプリに配合されている葉酸は吸収率が約90%と高いため、確実に摂ることが出来るのが大きなメリット。
また、サプリなら妊娠中に必要な葉酸以外の栄養素を一緒に摂ることも出来ます。
葉酸等の栄養素を食品から摂る事はとても重要であり基本です。
しかし、多くの葉酸を必要とする妊娠中には、足りない分の葉酸をサプリ等で補う事をオススメします。
しかし、数ある葉酸サプリの中には妊娠中に避けた方が良い成分や添加物が配合されている商品も多く、その様なサプリメントを妊娠中に飲み続けた場合、お腹の赤ちゃんに奇形やアレルギー等の影響を及ぼす危険性もあるのです。
ですから、妊娠中に飲む葉酸サプリを選ぶ際には、効果だけでは無く「安全性」についても、しっかりと確認する必要があると言えます。
妊娠中に飲む葉酸サプリの選び方については、こちらの記事をご覧下さい。
⇒「妊娠中に選ぶべき安全な葉酸サプリとは?」
葉酸とキウイについてのまとめ
キウイはフルーツの中でも栄養価が高く、葉酸を始め妊婦さんに必要な栄養素が豊富に含まれています。
それにより、妊娠中の辛い便秘やむくみ・貧血の改善、美肌効果など、妊娠中に嬉しい効果が期待出来るのです。
しかし、キウイ等の食品に含まれる葉酸の吸収率は低く、残念ながらキウイだけで妊娠中に必要な葉酸を摂る事は難しいと言えます。
毎日の食事や間食にキウイを加え、足りない分の葉酸を吸収率の良いサプリメント等で補う事が理想的でしょう。
当サイトでは、妊娠中にも安心して飲む事が出来る葉酸サプリメントについてご紹介しています。
是非参考にしてみて下さいね。
【葉酸サプリの総合的なオススメ3選】
当サイトでオススメしている葉酸サプリです。 実際に試して、安全に飲む事が出来るサプリを厳選しています。-
ベルタ葉酸
天然酵母由来のモノグルタミン酸型葉酸を100%配合。小さめの粒で飲みやすく味や臭いもほとんどありません。鉄分・Ca・ミネラルなど妊娠中に必要な栄養素や嬉しい美容成分もバランス良く配合。ビタミンの過剰摂取に配慮された配合になっており、化学合成添加物も無添加で妊娠中に安心して飲めるサプリメントです。
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プレミン
天然由来のモノグルタミン酸型葉酸。粒は小さめで飲みやすく配慮されています。葉酸の働きを助ける栄養素や、妊娠中に欠かせないCaや鉄分も配合。化学合成添加物は不使用ですから、妊娠中にも安心して飲めるサプリメントです。成分・安全性・コストパフォーマンスにおいて、とてもバランスの良いサプリでしょう。
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はぐくみ葉酸
オーガニックレモンから抽出したモノグルタミン酸型葉酸を配合。小さめの粒は飲みやすく、味や臭いも気になりません。化学合成添加物は無添加。妊娠中に必要な栄養素など、15種類のビタミン・ミネラルをたっぷり配合。その全てが天然由来です。栄養士による食事についてのサポートが受けられる特典があります。