お腹の赤ちゃんの先天性異常を防ぎ成長を助ける事から、妊婦さんに推奨されている「葉酸」。
葉酸を多く含む食品は沢山ありますが、中でも群を抜いているのが鰻(うなぎ)の肝です。
うなぎは葉酸以外にも多くの栄養素を含む栄養価の高い食品ですから、妊娠中の栄養補給に良さそうですよね。
しかし、実は妊娠中にうなぎを食べ過ぎる事は、逆効果を招く事もあるのです。
今回は、妊娠中の鰻の摂取について詳しくお話したいと思います。
鰻には妊娠中に必要な葉酸が豊富だがレチノールも
鰻には、妊娠中に必要不可欠な葉酸が豊富に含まれています。
また、妊娠中に特に必要となるカルシウムや鉄分、ビタミンやミネラルも豊富に含まれており、とても栄養価の高い食品。
しかし、気になるのが鰻に含まれる「レチノール」という成分です。
一体、どんな成分なのでしょうか。
鰻は妊娠中に摂るべき葉酸が豊富
鰻の肝には、100gあたり約380ugの葉酸が含まれています。
これは、ほうれん草の約2倍ほどの量にあたり、鰻の葉酸含有量はとても高いのです。
鰻に含まれるレチノールは妊娠初期に摂り過ぎると危険
鰻に多く含まれている「レチノール」とは、動物性の食品に含まれるビタミンaの仲間です。
植物性の食品に含まれる「βカロテン」と比べて、尿などで排出されにくく、体内に蓄積されやすい性質を持っています。
レチノールは、妊娠中期や後期もそうなのですが、特に妊娠初期に摂り過ぎると、お腹の赤ちゃんの先天性異常や奇形のリスクを高めると言われているのです。
これは知らなければとても恐ろしい事ですよね。
ですから、葉酸を摂ろうとするあまり、鰻を大量に食べる事は、実はお腹の赤ちゃんにとって逆効果と言える行為なのです。
妊娠中はどれ位の量なら鰻を食べても大丈夫?
妊娠中には気を付けなければならない鰻ですが、そうは言ってもたまには食べたいものですよね。
うなぎの「食べ過ぎ」とは、どれ位の量の事を言っているのでしょうか。
鰻重(うなぎの蒲焼き)を例に取って考えてみましょう。
うなぎの蒲焼きには、100gあたり1,500ugREのレチノールが含まれています。
妊娠中の1日のレチノールの上限摂取量は2700ugREとなっていますが、推奨量は650~780ugREです。
レチノールの体内吸収率は約90%と高いので、推奨量を上回らないようにする事が大切。
うなぎの蒲焼きなら、1日に約50gほどにしておくのが良いと言えます。
レチノールを多く含む食品は?
妊娠中のレチノールの摂取は、うなぎ以外でも気を付けたい物です。
もしも、毎日の食事で気づかないうちに過剰摂取していたら危険ですよね。
そこで、レチノールを多く含む食品についてまとめてみました。
食品名 | レチノール含有量 |
---|---|
鶏レバー | 14,000ugRE |
豚レバー | 13,000ugRE |
あんこうの肝 | 8,300ugRE |
うなぎの肝 | 4,400ugRE |
レバーペースト | 4,300ugRE |
うなぎの蒲焼き | 1,500ugRE |
ほたるいか(生) | 1,500ugRE |
牛レバー | 1,100ugRE |
ぎんだら | 1,100ugRE |
あなご | 890ugRE |
(100gあたりのレチノール含有量)
妊娠中にうなぎ以外で葉酸やビタミンaを摂るには?
葉酸の働きについては、雑誌やテレビ等のメディアでも多く取り上げられ、母子手帳にも記載してありますから、多くのママ達が”なんとなく”でも知っているのでは無いでしょうか。
しかし、ビタミンaの働きについては、詳しく知らないと言う人も多いかもしれませんね。
ビタミンaには、身体の免疫力を高める働きや、酸化や老化を防ぐ強い抗酸化作用などがあり、妊娠中にとても大切な働きをしてくれる栄養素です。
ですから、うなぎの食べ過ぎは良くないとは言え、葉酸やビタミンaは妊娠中に必要不可欠な栄養素。
安全に摂るにはどうしたら良いのでしょうか。
妊娠中のビタミンa摂取は鰻よりも野菜や果物がオススメ
先ほど少し触れましたが、ビタミンaには動物性食品に含まれるレチノールの他に、野菜や果物等の植物性食品に含まれるカロテンが存在します。
カロテンは必要な分だけがビタミンaに変換されるため、過剰摂取になりにくいのです。
ですから、妊娠中はビタミンaを野菜や果物から摂りましょう。
妊娠中はビタミンaの過剰摂取に配慮された葉酸サプリで!
妊娠中のビタミンaの摂取には、過剰摂取になりにくい野菜や果物がオススメ。
しかし、レチノールの吸収率が約90%なのに対して、カロテンの吸収率は約10~60%と言われています 。
また、葉酸も同じく、食品から摂取した場合の吸収率が約50%と低く、毎日の食事だけでは十分な量の葉酸やビタミンaを補うのはとても難しいのです。
そこで妊娠中にオススメなのが、ビタミンaが配合された葉酸サプリ。
サプリに含まれる葉酸の体内吸収率は約90%と高く、妊娠中に必要な量の葉酸を確実に摂る事ができます。
ビタミンaの過剰摂取に配慮され、レチノールでは無くカロテンが配合されている良質な葉酸サプリを選びましょう。
栄養価の高いうなぎは妊娠中より授乳中がオススメ
妊娠中に食べるには注意が必要な鰻ですが、産後の授乳中にはオススメです。
栄養価の高い鰻は、産後のママの栄養補給に打ってつけ。
また、レチノールは母乳を介して赤ちゃんに移行したとしても、問題は無いとされています。
うなぎが好物という人にとっては、妊娠中は少し我慢しなければなりませんが、出産を終えたご褒美には鰻重でもいかがでしょうか。
妊娠と鰻についてのまとめ
葉酸や鉄分、カルシウムなど、栄養価の高い鰻。
しかし、過剰摂取した場合に、お腹の赤ちゃんの奇形などのリスクを高める「レチノール」という成分が含まれる事から、妊娠中に食べ過ぎるのは危険です。
妊娠中のビタミンaの摂取は、レチノールを含む動物性の鰻からでは無く、過剰摂取の心配が無いカロテンを含む野菜や果物からがオススメ。
しかし、葉酸やカロテンは毎日の食事だけでは補いにくい栄養素です。
バランスの取れた食事に加え、ビタミンaの過剰摂取に配慮された葉酸サプリで補うのが理想的でしょう。
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