妊婦さんのための栄養素として名高い「葉酸」と言う栄養素。
妊娠中にしっかりと摂る事で、お腹の赤ちゃんの先天性奇形のリスクを低減する事から、厚生労働省も推奨しています。
ほうれん草やブロッコリー、うなぎやレバー等、葉酸を多く含む食品は多く存在します。
しかし、実は古くから日本人にとって親しみのある「緑茶」にも葉酸は含まれているのです。
お茶で葉酸が摂れるのなら、手軽で嬉しいものですよね。
緑茶には抗酸化作用があり、美容や免疫力の向上に効果的。
しかし、緑茶はカフェインも含んでいますから、妊娠中は避けた方が良いと言う意見も多く耳にします。
実際の所はどうなのでしょうか。
そこで今回は、緑茶と葉酸の関係や、妊娠中に気を付けるべき点などについて詳しくお伝えしたいと思います。
葉酸は緑茶にも含まれている
葉酸は、緑黄色野菜に多く含まれると言うイメージを持っている人は多いかと思いますが、実はお茶からも摂る事が出来ます。
中でも緑茶、正確には「玉露」には葉酸が豊富に含まれているのです。
緑茶の葉酸含有量は?
緑茶と一口に言っても、「玉露」や「煎茶」「ほうじ茶」など様々な物がありますよね。
中でも一番葉酸を多く含む玉露(抽出液)は、100gあたり150ugの葉酸を含んでいます。
煎茶(抽出液)100gあたりの葉酸含有量が16ug、ほうじの場合は13ugですから、玉露は緑茶の中でも断トツに葉酸を含んでいるのです。
しかし、これは茶葉からしっかりと入れたお茶の場合の葉酸含有量。
ペットボトルの緑茶では、加工する過程で多くの葉酸が失われてしまいますから、ほとんど含まれていないと言えるでしょう。
緑茶は妊婦さんには向かない
葉酸を手軽に摂る事が出来る緑茶ですが、実は妊娠中にはあまりオススメ出来ません。
なぜなのでしょうか。
緑茶に含まれるカフェインは妊娠中は避けるべき
妊娠中に緑茶がオススメ出来ない理由の一つに、緑茶に含まれる「カフェイン」が挙げられます。
カフェインと言えば、コーヒーや紅茶に含まれる成分と言うイメージが強いのでは無いでしょうか。
妊娠中にコーヒーや紅茶を避けている女性も多い事でしょう。
しかし、カフェインは、お茶やコーラ、ココア等にも含まれているのです。
ママが摂ったカフェインは、へその緒を通してそのままの濃度で赤ちゃんに移行されます。
内臓機能が未発達な赤ちゃんは、カフェインを上手く分解することが出来ませんから、注意が必要なのです。
カフェインの摂り過ぎは赤ちゃんの成長を妨げ、低体重児や流産の原因にもなるとされています。
数ある緑茶の中でも、特にカフェイン含有量が多いのが「玉露」です。
煎茶やほうじ茶の100mlあたりのカフェイン含有量が約20mgなのに対して、玉露は約120mgとなっています。
これは、物によってはコーヒーよりも多い量なのです。
妊娠中だからと言って、絶対に緑茶を飲んではいけない訳ではありません。
しかし、どうしても緑茶を飲みたい場合には、玉露以外の物を選びましょう。
カフェインと葉酸の関係について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい。
⇒「葉酸とカフェインの相性が良くない!お茶は大丈夫?」
緑茶のカフェインやカテキンは葉酸の吸収を阻害する
緑茶に含まれるカフェインやカテキンには、赤ちゃんの成長に欠かせない葉酸の吸収や働きを阻害する作用があります。
また、カテキン(タンニン)には、妊娠中に欠かせない「鉄分」の吸収を阻害する作用もあるのです。
つまり、せっかく葉酸が含まれている緑茶ですが、同時に妊娠中に必要な栄養素の吸収や働きを阻害してしまう成分も含まれています。
そのため、妊娠中の葉酸の摂取には向かないでしょう。
妊娠中に緑茶はどれ位なら飲んでも大丈夫?
カフェインが含まれているとは言え、妊娠中に絶対に緑茶を飲んではいけないと言う訳ではありません。
緑茶好きな女性にとっては、ホッと一息つけるストレス解消の一つになるでしょう。
日本では、妊娠中のカフェインの摂取について、明確な上限量などは設けられていません。
海外では、”妊娠中のカフェインの摂取は1日200~300mgに留めておきましょう”とされている国がいくつかあるようです。
ですから、妊娠中に緑茶を飲みたい場合には、1日1~2杯に留めておくと良いでしょう。
また、ペットボトルの緑茶を選ぶ際には、「玉露」以外の物を選ぶ事もオススメです。
妊娠中に緑茶以外から葉酸を摂るには?
緑茶は葉酸を含んでいますが、残念ながら緑茶から妊娠中に必要な葉酸を補う事は、難しいと言うお話をしてきました。
厚生労働省が、妊娠中の女性に推奨している1日の葉酸摂取量は400ugとなっています。
葉酸は、野菜や果物、肉や魚など様々な食品に含まれているため、毎日のバランスのとれた食事が基本でしょう。
しかし、食品に含まれる葉酸の体内吸収率は約50%と低く、また水溶性ビタミンである葉酸は体内に蓄える事が出来ません。
そのため、毎日の食事だけで400ugを摂るのは、とても難しいと言えます。
そこで、厚生労働省も推奨しているのが、吸収率が90%と高く確実に葉酸を摂る事が出来るサプリメントです。
妊娠中に葉酸が欠乏する事は、流産や早産、赤ちゃんの奇形の原因にもなりますから、毎日しっかりと摂る事が大切でしょう。
葉酸と緑茶についてのまとめ
緑茶、特に玉露には、葉酸が豊富に含まれています。
しかし、同時に緑茶に含まれるカフェインやタンニン、カテキン等には、葉酸や鉄分の吸収や働きを阻害する作用もあるのです。
また、カフェインに関しては妊娠中に摂り過ぎた場合、お腹の赤ちゃんの成長を妨げるため、避けるべき栄養素。
妊娠中に緑茶を飲みたい場合には、カフェイン含有量の多い玉露を避け、1日1~2杯に留めておきましょう。
妊娠中に必要な葉酸を確実に摂るには、毎日のバランスの取れた食事に加え、吸収率の高いサプリメントで補うのが効果的です。
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